睡眠導入剤パキシルの基礎知識


パキシルの効果・作用

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パキシルは、SSRI(セロトニン再取り込み阻害剤)と呼ばれる種類の向精神薬で、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが減少するのを防ぐ働きがあります。セロトニンの減少を防ぐことで不安が解消され、気分がリラックスして意欲もでてくるので、主にうつ病やパニック障害、強迫神経症、摂食障害などに処方されます。

 パキシルには神経伝達をスムーズに行う効果があるので、服用を続けると神経伝達の機能が正常に戻り、うつ病などの症状が少しずつ改善されていきます。神経伝達物質セロトニンのみに作用するので、他の抗うつ薬に比べて副作用が少ないのが特徴です。

パキシルの効果や副作用は個人差が大きく、通常は10mgの服用からはじめ1-2年くらいかけて徐々に量を増やしていきますが、医師とよく相談して慎重に効果や副作用を確認しながら増薬するようにします。効果が確認できるまでには1週間から1ヶ月半ほどかかります。症状がおさまってもその状態を維持するためと離脱症状を防ぐためにしばらくの間服用し続けます。

 パキシルは基本的にはいつ服用してもよい薬だといわれていますが、作用時間(体内滞留時間)が約16時間と長いので、1日1回夜に服用するのが一般的です。服用してから1時間程度の間は、脳内のセロトニン量が増えるために体がしびれて熱くなるような間隔を覚え、寝付けないことがあるのでベッドに入る2時間以上前に服用するとよいでしょう。用量の目安としてはパニック障害の場合が30mg、うつ病が40mg、強迫性障害が50mgです。

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